岳くんの無垢が。救いと、
いつか、鋭く切り込まれてしまうのかもしれない、予感と。

誰かの前では、いつも何かを演じてしまっている
貞美さんが、せつない喜劇のようでもあり…。

11/13(木)放送の第六話の感想。
(以下は、概要に触れてます)














●白鳥 岳 (神木隆之介さん)
靄(もや)の残る、神々しい夜明けの「風のガーデン」で、
岳くんが感じた、ファンタジー。

貞美さんにとっては、予期せぬ幸運。
「ガブさん」こと大天使ガブリエルとしてなら、
(他の家族には絶対ないしょだけど)
堂々と、岳くんと会える…。

観ていてハラハラしたのが、岳くんに秘されている
貞三さんの事情に触れる質問を、
岳くんがしてしまったらどうなるんだろう…
ということで。

天国に到着するのが遅れているという自分の父は、
いったいどんな悪いことをしたの?
とか。
おじいちゃんの花言葉にある、
ガブリエルの悲しい過ち、って、何ですか?
とか。

何も知らないから、(父として、ではないけれど)
貞美さんとわだかまりなく、触れ合える。
岳くんに、誰も、ご両親の事情を話さなかったのは、
言ってもわからないだろう、というだけではなくて。

岳くんの心のなかでだけは、
かなしい記憶のない母と父を存在させておきたい…
という、貞三さんはじめ、周囲の方の願いだったのかな…
と、考えたくなりました。



●白鳥貞三(緒形拳さん)
患者さんの自宅で、ご家族の皆さんと
(もしかしたら、ご近所さんも集まってた…?)
談笑されてたときの空気感が、印象的でした。

患者さんだけでなく、ご家族や周囲のみなさんの
心の平穏も、守っている方なんだなぁ…
という実感に満ちていて。

よくエンストを起こすらしい貞三さんの車を、
通りがかった人たちが、当り前のように手をさしのべて。
業者を呼べば、もっと早く直せるかもしれないのに、
自分たちが貞三さんに何かできるのを、
とても楽しみにされているような、間柄…。

こんなに、最高にやさしく力強いお医者さんの
すぐ近くで、
実の息子さんが独り、病と向き合ってるというのが。
やるせなかった…。


●白鳥貞美(中井貴一さん)
もともと、二神氏(奥田瑛二さん)のために、
自らリストアップした医療機器・薬品等が積載された、
キャンピングカー。

仕事に打込むことで、不安を忘れようとしていた
二神氏の内面がしみこんだ車、でもあったからか。
貞美さんの、二神氏とご自身を重ねる気持ちが
強すぎたのか。

あたかも生き霊のように、貞美さんの夢に、
虫の知らせのように、視界に。
現れる、ものかなしげな二神さんの姿。

でも、前回、娘さんが「変わった」と言っていた
二神さんの姿を、貞美さんが見ることができていたら。
もっと、穏やかに安心した二神さんの顔を
浮かべることができたのかも…?

岳くんに涙を見せまいと、ピアノを弾かせて。
はるか昔、向き合うことから逃げてしまった息子が。
とつぜん現れた「大天使」に、
記憶にもない父を案じて頭をさげてくれたことに、
感動していた貞美さんが、心に残りました。


●白鳥ルイ(黒木メイサさん)
今回のラストに、とうとう鉢合わせしてしまった、父娘。
岳くんが居なかったら、ルイさん、どんな言葉を発していたんだろう…
と、思いました。

エンドロールで、養蜂家の青年・修さんの前で、
破顔の笑みを見せてらっしゃいましたが。
Barに誘うより、こんな風に太陽の下で
自然を通してお互いを知っていくほうが、
修さん、得策のような…?

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